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院長からのひと言

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津南医療未来会議と若手医師について思うこと

町立津南病院長 林 裕作

 本年4月からダブルワーク(ドクターとコンサル業務)を行う若手医師から、外来はもとより病棟、救急外来等担っていただき、当院にとって大変大きなメリットをもたらしていると感じています。

若い力としてダブルワークする若手医師には、週の前後半に分かれ患者さまを受け持っていただいています。水曜日は2名が揃っているため、患者情報の共有をこの日に図ることによりスムーズな引継ぎができており、担当する病棟患者さまや新患、予約、救急患者さまへの対応も円滑に行われています。卒後3年目の医師ですが、私や副院長らと相談をしながら質の高い医療を提供しています。

 また、このような若手医師が当院で勤務することにより、彼らの下の世代の医師が当院を知り、当院に興味を持つ機会も増え、当院で働くことへのハードルを下げていると感じています。地域医療研修や実習の場においても、研修医等が若い医師に気軽に相談でき、アフターファイブも一緒に楽しむことができています。院内では、彼らの存在により職場に明るさと活気が増え、また、かかりつけ医として安心して受診でき、町民や地域住民の皆さんはとても歓迎しており、若い医師がいることの効果は絶大であると思っています。

 当院のようなへき地の小病院が若手医師を確保することは大変困難です。ダブルワークで、都会と当院を兼務するということは、若手医師、へき地の小病院双方がwin-winになっています。へき地の小病院にも若手医師が来やすい工夫ができればと思っています。

何はともあれ、先日、津南医療未来会議を主催しました新潟県イノベーター育成臨床研修コースで当院の課題に取組むチームT5UNANOVA の5名の皆さん、誠にお疲れさまでした。今回、若手医師や医学生、看護学生を対象に、津南の医療を考える合宿、津南医療未来会議を、当院の若手医師2名とともに行っていただきました。当院の課題解決策の助言や提案のヒントとなったのではないでしょうか。今後の活動を大いに期待しています。

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